よくある質問
このコーナーでは、よく寄せられる質問と、その回答をまとめてみました。
避妊・月経に関する疑問や更年期や慢性疾患に関する悩み、妊娠、出産にかかわる疑問など、女性の身体と心の健康に関してのご質問がありましたら、何でもご相談ください。出来得る限り細かく、具体的にお答えいたします。
- Q.1
避妊法はいろいろあるようですが、もっとも効果的なものは?
- A
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もっとも効果的なのは経口避妊薬(ピル)です。女性ホルモンの働きを応用した避妊法で、飲み忘れない限り避妊効果はほぼ100%です。現在、昔からの中用量ピルに比べて副作用があまりなく、身体への負担も少ない低用量ピルがほとんど主流となっています。日本では必ず医師の処方のもと服用することになっています。ただし避妊は病気ではありませんので保険はきかず、自費診療となります。詳しくは外来にてご説明いたします。望まれない妊娠、望まない妊娠を避けるためにも避妊についての正しい知識を身につけましょう。
- Q.2
避妊はしていたのですが、失敗したような気がするのですが、そのような時妊娠しないようにするには?
- A
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緊急避妊とは、避妊をしないでセックスをしたり、コンドームが破けてしまった場合に、妊娠を防ぐ最後の避妊手段が緊急避妊と呼ばれているものです。最も一般的なのが、“緊急避妊ピル”(アフターピル)の服用です。どうして避妊ができるかといいますと、排卵を抑制する、排卵を遅らせる、受精を妨げる、子宮への受精卵の着床を阻止する、などが考えられます。緊急避妊ピルは中絶薬ではないので、着床が完了してからの服用では効力はありません。服用の時期は、最初は、セックスが行われた72時間以内(3日以内)に1錠服用しなければなりません。
緊急避妊ピルは妊娠を防止しますが、100%ではありません。一般的には妊娠する可能性を25%に減少できるといわれています。また、服用すると、一時的に気持ち悪くなったり、吐いたりすることがありますが、これらの副作用は24時間以上継続することはありません。
緊急避妊ピルの服用後の注意ですが、服用したことで排卵が遅れ、その後のセックスで妊娠することがあります。緊急避妊ピルが効いたかどうかは、服用後すぐにはわかりません。数日ないし数週間後に月経があって初めてわかります。もし、予定月経が一週間以上遅れたり、心配なことがあれば、すみやかにご相談ください。緊急避妊ピルを服用して妊娠してしまった場合、知られている限りでは、異常妊娠であったり、赤ちゃんに異常があったりということはありません。
緊急避妊ピルや子宮内避妊具は、エイズを含む性感染症を予防するものではありません。これらに感染していないかどうかお悩みでしたら、かかりつけの医師に率直にお話しください。
- Q.3
旅行に行くのですが、ちょうど生理にあたりそうなので、ずらしたいのですが、できますか?
- A
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予定が立っているなら、変更することは可能です。予定よりも早くする方法と、遅らせる方法とがあり、それぞれホルモン剤(ピル)を服用します。副作用として胃がむかむかしたり、気持ち悪くなったりすることがあります。旅行にあたる月経を早めに前倒しにしてしまえば、旅行中に薬を飲まなくて済みますので、2ヶ月以上前に旅行の計画がわかっている場合は早めにご相談ください。旅行前に月経が来るようにした方が楽しい旅になるでしょう。また、月経の時期を変えたとしても、身体に影響することはありませんので気軽にお尋ねください。但し、ピルにも副作用があります。特に注意したいのは、喫煙する方の血栓症のリスクの増大です。タバコを吸う方は基本的に服用しない方が良いと思います。当院では現在、月経を早める方にのみお受けしています。
- Q.4
1ヶ月に2回も生理がきたのですが、何かの病気でしょうか?
- A
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月経周期が24日以内で、1ヶ月に2回以上あることを『頻発月経』といいます。原因は無排卵による不正出血の場合と、排卵はあってもプロゲステロン(黄体ホルモンという女性ホルモン)の量が少ないため、周期が短くなってしまう場合とがあります。いずれにしても妊娠への障害や貧血の原因となる場合もありますので、きちんとした治療を受けましょう。
- Q.5
子宮内膜症だと不妊になりやすいって本当ですか?
- A
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子宮内膜症は本来、子宮内腔にできる子宮内膜が子宮の筋肉の中や、卵巣、腹膜など、子宮以外の所にできてしまう疾患です。最近は若い女性にも増えています。症状としては、激しい月経痛と、それが月経のたびにひどくなっていくというものです。月経以外でも下腹部痛があったり、腰痛、性交痛、排便痛などが起こることも。子宮内膜症になると、卵管が周辺臓器にゆ着し動きが悪くなり、卵子をキャッチしにくくなります。放置しておくと不妊の原因にもなりかねません。正常な排卵があっても卵子が通過できないと受精卵の着床が不安定となり、妊娠できにくくなります。以前と比べて月経痛がひどくなったと感じたら早めに受診しましょう。
- Q.6
子宮筋腫ってどんな病気?
- A
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子宮筋腫とは、簡単に言えばホルモンを栄養にして育つ良性の腫瘍のことです。ただし、ガンになる確率は低く、よほど病状が強くなければ最近では定期検診を受けながら様子をみることも多くなっています。30歳以上の女性が発生しやすい病気で、30~50代の女性なら4~5人に1人は持っています。最近では20代の人にも見られるようになってきました。近親者に発病者がいる場合になりやすいとも言われています。
- Q.7
性感染症はどのような症状が現れますか?
- A
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主に性行為に起因して発生する病気です。最近多いのはクラミジア感染症で、若い女性を中心に急増しています。感染しても自覚症状が現れないケースが多いのが特徴ですが、場合によっては子宮外妊娠や不妊症の原因になることもあるので、早めの治療が大切です。男性には排尿痛などの症状が現れるので、パートナーに症状が現れたら診察を受けましょう。ほか、日本で多くみられる感染症に性器ヘルペスがあります。症状は外陰部の軽いかゆみと、小さな水疱。それがつぶれると痛みが伴います。ひどくなると歩行が困難になったり、発熱することも。一度症状が消えても再発する可能性の高い病気なので気をつけましょう。その他従来からの淋病、そしてしばらく減っていた梅毒が最近若い女性に急増しているので、注意が必要です。
- Q.8
更年期障害とは?
- A
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一般的に45~55歳くらいの閉経前後の時期を更年期と言います。誰にでも訪れるもので、更年期イコール更年期障害というわけではありません。さまざまな身体の変調が日常生活に支障をおよぼすことを更年期障害といいます。また、更年期障害の程度には個人差があり、その多くはエストロゲン低下によるため、ホルモン補充療法が有効です。他にも、漢方薬による治療など、その人にあった治療を続けていけば症状は改善されます。
- Q.9
ホルモン補充療法とは?
- A
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女性ホルモンの急速な低下に起因する身体状況のさまざまな変化に対して有効な治療方法です。生理的にプラスに働くのは、エストロゲンという卵胞ホルモンです。これを飲むと女性ホルモンの働きが維持され、血液循環がよくなり、細胞の働きも活発になります。不眠、うつ状態などが軽くなり、体調もよくなるなど、効果的な治療が望めます。ただし、この治療法は注意点もありますので、医師とよく相談して治療法を選択しましょう。
- Q.10
妊娠初期に気をつけることは?
- A
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妊娠初期は流産に気をつける時期です。実際妊娠した方の約15%が自然流産してしまいます。しかし85%の方は順調に妊娠が継続します。身体に負担をかけないよう注意が必要です。少量の出血は全ての妊婦さんの3人に1人くらいは出血しますが、それだけで流産するわけではありません。ただし、どんどん出血が増えたり、下腹部痛が出てきた場合は診察を受け、超音波などで胎児の発育を確認しましょう。胎児の心拍が確認できれば90%以上は大丈夫です。症状がある時には、長時間の外出・旅行などや、重たい物を持ったりすることは避けましょう。症状が治まった後は規則正しい生活、バランスのとれた食事を心掛けることが大切です。
- Q.11
メタボリックシンドロームとは?
- A
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冠動脈疾患の危険因子としては、高脂血症、高血圧、喫煙、2型糖尿病などが知られていますが、実際に冠動脈疾患を発症する患者は、これらの危険因子を単独で持っているということはむしろ少なく、軽度から中等度の危険因子を複数合わせ持っている場合が非常に多いことが注目されてきました。このような危険因子が複数重複する病態は、1988年ReavenらシンドロームXにはじまり、死の四重奏、インスリン抵抗性症候群、内臓脂肪症候群などの名称で提唱されてきましたが、やがてマルチプルリスクファクター症候群、さらに最近では「メタボリックシンドローム」と総称されています。
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