院長コラム

第11回

冬の冷え性対策はファッションから!

10月も終わり、秋の深まりを日増しに感じるようになりました。まもなく冬を迎えるこの時期、朝夕の冷え込みも厳しくなってきています。

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さて、この季節、多くの女性が「冷え性」で悩んでいるといいます。最近では冬季に限らず「冷え」を訴える人も増えてきました。人間の身体というのは本来、36~37度に体温を調節するようになっています。気温が下がれば、身体は各器官を守るために体温を上げようとしますが、エネルギーが足りないと上手に全身の体温を上げることができません。すると身体はまず、心臓やその他の臓器など重要な中心部から温めようとします。そうなると、手足の先までエネルギーが行き渡らず、十分な温度が保てなくなってしまうのです。最近では、若い女性の中に痩せ型の人が増えていますが、そういった人たちの中には体内のエネルギー不足から十分に身体を温めることができずに冷え性になるというケースが多く見られます。バランスの取れた体型を保つことも、冷え性対策の一つです。

ところで、冷え性というのは、日本独特の言い回しです。欧米では、冷えという概念自体が一般的ではありません。ですから西洋医学においては臨床の対象になっておらず、対処法や治療薬の開発もされていないのが現状です。ではなぜ日本には冷え性を訴える女性がたくさんいるのでしょうか。日本では、四季がはっきりしているために、夏や冬の極端な空調が当たり前になっています。そのため、外、オフィス、電車などの寒暖の差は大きく、身体の冷えやすい女性は、この急激な変化になかなか対応できません。冷えの原因の一端はここにあるとも考えられています。

このような環境では、自分自身での対応が重要です。冬なら手足が冷えないように手袋や厚めの靴下を使うのはもちろん、温かい下着で中を温めるのも有効な対策です。身体の中央の重要な器官が十分に温められれば、末端への血液循環も活発になります。身体を締め付けるような服は血流を遮るのであまりおすすめできません。ゆったりした服装で血行をよくしましょう。また、下半身の冷えを訴える人が多いので、冷え性だと感じている人は、ボトムスにウールのものを着るなど、特に温めるように意識してください。上半身はフレキシブルに対応が可能なスタイルを選べば、環境に合わせて調節することができます。

これからの季節、寒さはどんどん増してきますが、知恵と工夫で上手に環境への対応をして、冷えから身体を守るようにしましょう。身体を温めるということは、風邪などの予防にも繋がる、冬の健康への第一歩です。

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