院長コラム

第9回

心の元気は健康の基本

夏を思わせるような日が続いたかと思うと、急に冷え込む日もあったり。まもなく梅雨を迎えるこの時期は、天候も変わりやすく体調を崩してしまう人も多いのではないでしょうか。気温に合わせてこまめに服装を調節するなど、ちょっとした心がけを大切にしてください。

さて、「5月病」という言葉をよく聞かれると思いますが、環境の変化も多い5~6月は、心の健康に気を配りたい時期でもあります。この機会にちょっと自分を振り返って、心の健康をチェックしてみてください。なんとなく心が晴れない、朝から気分が沈んでだるい、疲れているのによく眠れないなど、不調を感じることはありませんか?
実際、ここ数年ほど“気持ちが沈む”、“だるさが抜けない”など「軽度のうつ症状」を訴える方が増えています。昔は相談しにくかった「うつ」ですが、現在はこういった精神症状に対する社会的な理解度は高まりつつあります。精神科や神経科だけでなく、心療内科や婦人科など診察可能なところが増えているので気になる場合はその原因を探るためにも、一度受診されるとよいでしょう。もし「うつ病」であったとしても、最近はよい薬が増えているので、早期に回復する方も増えています。

ところで、病院には「うつ」を自覚していない患者さんが訪れることも多々あります。身体のほてりやのぼせ、発汗、冷え性、肩こりなどといった身体的症状や、不眠、全身の倦怠感という精神神経症状を訴える方が多く、これらを不定愁訴と呼んでいます。特に「更年期」の中高年の女性に多い症状です。
女性は男性に比べてライフサイクルが明確で、「少女期」から「思春期」、出産に適した「成熟期」、その後卵巣機能が減退し閉経を迎える「更年期」、そして「老年期」と分けることができます。更年期は、成熟期と老年期の橋渡しの時期です。これらの節目の時期には心の悩みやストレスが出やすいといわれており、特に「更年期障害」に悩む人は増えています。もちろん、更年期でも元気で活動的な女性はたくさんいるのですが、この時期の子供の巣立ちや夫の定年による生活の変化、近親者の介護、若さの喪失と健康への不安などが女性の心に大きく影響を与え、抑うつ状態が起こってしまうことがあるのです。

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このところ、更年期障害以外でも、月経の周期とともに起こる不安やうつ状態、いわゆる「月経前症候群(PMS)」が増加しています。こういった症状を感じた場合にも、辛い状態を我慢せずに、近くの婦人科などでまずは気軽に相談してください。健康な身体とともに晴れやかな気持ちで日々を送ることを目指しましょう。

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