院長コラム

第10回

月経(生理)をコントロールして、夏の旅行を楽しく

梅雨も明け、いよいよ夏も本番です。旅行やスポーツなどレジャーが楽しみな季節ですが、厳しい夏の暑さは体力を消耗し、食欲不振や疲労、ストレスなど身体の不調につながる心配もあります。寝苦しい夜が続くと睡眠も不足しがちになるので、体調管理にはいつも以上に気を配るようにしてください。

イメージ写真

さて、まもなく夏休みシーズンを迎えますが、皆さんはどのように過ごす予定ですか?海や温泉、海外などへの旅行を計画している方も多いと思いますが、そんな時、月経が重なってしまうのはなるべく避けたいものですね。月経痛や気分の重さなどで、せっかくの旅行を思いきり楽しめなくなってしまうのは憂鬱です。そこで、今回は月経の時期をコントロールする方法についてお話しましょう。
月経をコントロールする主な方法には、予定よりも「早める」方法と、「遅らせる」方法の2パターンがあります。まず、月経の基本的なしくみについて簡単に説明しておきましょう。
卵巣では、2種類の女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)が分泌されていて、このホルモンが子宮内膜を整えることで、受精卵の着床(妊娠)に備えます。しかし、妊娠しなければホルモンは急激に減少し、その結果、不要になった子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに排出されるのです。これを約30日の周期で繰り返すのが、月経のしくみです。
このようなしくみを踏まえ、月経の時期をずらす際には、以下のようにピル(女性ホルモン剤)が用いられます。

月経を早める方法

翌月の月経を早めるためには、月経の5日目ごろからピルを内服します。すると、ホルモンの状態が妊娠した時と同様になり、服用を続けている間は内膜が維持されます。2週間ほどピルを飲んだ後で服用をやめると、その時点からホルモン量が減少し、2~5日程度で月経が来るため、結果、通常より1週間ほど月経が早まることになります。

月経を遅らせる方法

月経を遅らせるには、ホルモン量が減り始めるころ(月経が始まる5日ほど前)から、ピルを服用し、ホルモンを補充します。ピルを飲み続けている間はホルモン量が保たれるので、内膜が剥がれることはなく月経も起こりません。ピルの服用を止めると、2~4日程度で通常通り月経が来るようになります。

なお、ピルを飲んでいる期間は妊娠しているのと同様の状態であることから、中には吐き気やめまい、身体のだるさなどを感じる人もいます。月経を遅らせるために旅行中もピルを服用する必要がある場合は、このような不調をともなう可能性があることも十分考慮してください。早めるか、遅らせるか、いずれの方法にしても旅行前に月経が来るようコントロールして、旅行中はピルを飲まずにすむようにしておく方が、わずらわしさもなく安心でしょう。
月経をコントロールするこのような方法は大変便利なものですが、副作用があることも覚えておいてください。副作用は、体調や体質などによっても個人差があります。まずは産婦人科を受診し、医師にしっかり相談しましょう。その上でピルを服用し、月経にわずらわされることなく夏の旅行を楽しんでください。

お知らせ

  • 平成29年度練馬区子宮がん検診実施中です。
病院外観

赤松レディスクリニック

  • 氷川台駅より徒歩 約5
  • 桜台駅より徒歩 約13

※駐車場有(3台)

※屋根付駐輪場有(バイク・ベビーカー可)

〒176-0002
東京都練馬区桜台 3-41-14
TEL.03-3991-8854